063103 ランダム
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空。

空。

安らぎ

「離さない」 その口は語った
胸が高鳴る様な 甘い甘い夢
「そうあればいいな」 何度も願ったよ

まだ 手首も腕も綺麗だった

「別れよう」 その口は言った
胸を突き刺す様な 辛い苦しい現実
「夢ならいいのに」 何度も願ったよ

幾筋も 茶色く赤く残る腕

滴る血に 安堵し切り続けた
ただ切るだけじゃ 満足できない
何回も 交差させて切った

痛くて 痛くて 安心した…

痛みの中で眠ることに 安らぎを覚えたよ


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